博士課程の有意義さと、苦しさ

大学院には、2年間の修士課程とその後に3年間の博士課程がある。私は博士課程まで進み、計5年間大学院で研究をして過ごした。研究対象は材料の電子物性、特に超伝導や磁性体の研究を行った。この5年間で、実に様々な喜怒哀楽を味わった。

喜怒哀楽と言っても、喜と楽は研究ではなく、プライベートによってもたらされた。研究によってもたらされたのは主に怒や哀であり、研究室での生活は基本的に苦しかった。